02-11-2003 ブリスベンで一番不味い日本食レストラン KABUKI [長年日記]

_ 昨夜、ウォーターボーイズを観た

国際交流基金提供の日本文化紹介の一部としての映画上映だったので、ブリスベンの中心街 City にある映画館で観た。出身が映画に出てくる話の舞台に近いのとオレ自身も男子高に行ったのでその辺、この映画を観て他の人より笑えたり、共感できたりするところが多かった。

_ 映画の後

本当は有機栽食品を使った喰い物を出すレストランに行くはずだったのがちょっとしたトラブルから思わぬ展開に。。。トラブルそのものは大した事なかったのだが、それはあるレストランで食事する事であった。

_ KABUKI という日本食のレストランへ行く

オレは自分の日本語クラスで近所の日本食レストランや日本食材の話になると、どこがよくてどこがよくないと思うか生徒によく聞かれる。

その時必ず言ってきた事に「KABUKIはやめた方がよい。」ということだった。何故かと言えば、

_ 客に食べ物を放り投げるから

鉄板焼のパフォーマンスなのだろうが、日本人ではなさそうな鉄板焼シェフがニコニコしながら客に生卵や茶碗に入ったチャーハンを放り投げたり、それをうまく受けて取るのに嬉々としている客も客なんだが…それを日本料理だと思われるのには抵抗を感じた。鉄板焼コースは約50ドルから。でも、鉄板焼って喰い物を投げて客に渡すのが曲芸の一部なのかちょっとプロの知合いにあとで聞いとこう。

_ 取り敢えず覚悟を決めて

テーブルにつき、メニューを見た。。。街でそれなりに良いホテルに入ってるってことでフッかけてる、という感じ。すき焼きが2人前で89ドル、寿司は一品2カンづつで8ドル90セント、イクラだと9ドル60。一昨日ゴールドコーストで、それら皆2ドル50セントで食べたのだが、回りを見ると寿司を喰っている客は居ないし、店内に寿司バーやカウンターもなくどんな寿司が出てくるのか検討もつかなかった。単品で寿司を頼むのはやめて盛り合せで、ってことで一皿32ドル(約2400円)のを一つ、KABUKIスペシャルサラダ9ドル60セントを一つ、後は無難なところで天麩羅そば(!?)を3人とも注文する事となった。

_ 3人とも同じものを注文する

のが日本人がレストランに行った時のパターンとして笑いのタネになるのだが、KABUKI のメニューはちょっと貧弱な感じがして値段ばっかりが所謂「日本食」のカッコだけつけているようで、無難な線で行こうと思った末の選択で一杯15ドル95セント(約1200円)、であった。

_ 出てきた料理は

まず、サラダが出てきた。

スペシャルって、つまり、海藻サラダだったのか。そうならそうと、書いておいてくれ。オレはレタスとか普通のサラダに海藻サラダが乗ってくるならいいけど、刺身のツマにつけて客が残したようなの喰えって皿に並べて出されても、いくら真中にそれらしく、寿司ネタのエビをそのまま、広げもせずにポンとのせてマヨネーズつけとけばいいだろ、みたいに出されても、何だよこれってな感じのサラダ。

_ そしてゴマだれドレッシング

なる物がついてきたのだが、これが何と言うか、油だけの味しかしない。勝手な想像だが、業務用のサラダドレッシングが入ってる割りとデカいビンを、疲れるからか、無知からか、全く振らずに、ケチってちびちび小出しに出したんで、上の方に溜っていたドレッシングの油のところだけ持ってきた、という以外に説明がつかないようなモンだった。

_ 不味すぎなので「別のドレッシング」をくれ

と頼むと「(同じのを)もっと欲しいのか?」と聞かれ、とんでもない!と「別なのをくれ、別なのを」と言うと、さかずき一杯程の黄色い液体を持ってきて「これはビネグレットだ!」と言って置いて行った。

_ でも、やっぱりそれもほとんど油だった

ので結局、ドレッシング無しでついてきたマヨネーズだけで喰うこととなった。ハラ減ってたし。。。

_ そして天麩羅そばと握り寿司が出てきた

えー、何て言うか、駅の立ち食いそばのエビ天2本入り、若布とネギが気持ち程度入っているというのと、握って盛りつけてから4時間やそこらは軽く冷蔵庫にラップも掛けずにそのまま置いときました!というような握り寿司が出されてきた。ついてたワサビも深緑がかってガリの生姜も乾き始めているような感じで寿司ネタにはツヤのない握りが鮪、蝦、鯖、鮭、烏賊、蛸、何だか分からないものひとつ、巻物は鮪、鮭、胡瓜を巻いたのが5つならび、その海苔はしっとりして、鮨飯はボソボソなだけで鮨飯の味のかけらもない、というようなものだった。それに醤油は日本の醤油でなく、それもかなりの安物らしく黒くてただただショッパイだけのような醤油だった。

_ 友人がその握りの鰻を食べると

カリっと、音がした。。。見るからに数回電子レンジで温め直されたような感じの鰻の蒲焼きであったであろうその握りはタレがカラメル状態に近くなっているような濃い茶色、というかほぼ黒焦げ状態のネタが乗っていたからだった。

_ そうして会計は一人42ドル20セント

立ち食い天麩羅そば3杯、干からびた寿司と乾きかけの海藻サラダ、ビール小びん2本とグラス2杯の梅酒、が約一万一千円の計146ドル60セントとなり質は悪いのに高いだけで不味い飯の代表のようなもの。やはり生徒に「行かない方がよい」と言ってきたのが誤りではなかったと確信するに至ったのだった。

_ 思えば

鉄板焼を頼めばまた違うのかも知れない、が、それようの材料が常に熱い鉄板のすぐ脇にもう準備されてずーーっと出てるようなのを食べてもうまいのだろうか。。。それに、大体オレはレストランで客として自分が食べるものを作ったヤツに投げてよこされるのにはかなりの抵抗がある。

そう言えば他の客で喰い物を投げてもらって喜んでるのは皆、日本人ではなかった。そして店のマネージャーは印度人、ウェイトレスは皆インドネシア人らしかったし、厨房に日本人らしき人が一人、鉄板焼のパフォーマーは二人とも日本人ではなさそうな風貌だった。店の壁に歌舞伎役者の浮世絵の複製がそれらしく額に入って何枚か掛けてある。トイレはきれいだったけど。

_ もう二度と行かない

そして、絶対誰にも勧めない。ブリスベンのヘリティジ・ホテルに入っているKABUKI。あそこ程の質の悪い食べ物を平気で出してあたかも高級料理のように値段だけ高くつくレストランはちょっと他所にはないだろう。

本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]
# 地元の先生 (02-11-2003 11:20)

私の学生にも警告を発しておこう。その他市内の要注意店はSACHI:開店当時、鮨で食中毒になった…、と台湾人経営のSONO:クレジット会計時、一桁誤魔化されA$1900約十五万円相当にサインさせられそうになった…、それに先生忘年会のすき焼き/しゃぶしゃぶの材料が全く同じで、とうもろこしやキャベツを入れる鍋の作り方に困惑したこともある。
以前より「食いしん坊さん達」には言って来た事だが、御領地での外食は、溝に捨てても惜しくない予算額を設定し、何も期待せず、食中毒ならいことを願ながら行うべし! そう思わなやっていかれへんで、ほんまに。

# きよし (04-11-2003 21:41)

プロからの一言。
オーストラリアの鉄板焼もアメリカと大して変わらないようだね。
アメリカだと一口大に切られたチキンなんかをシェフが投げて客がオットセイのように口で受け止める、なんて言うのは当たり前。
ショウなんだよ。客もそれを期待してるし、やっぱり商売。客にかえって来てもらわないと商売にならない。また、日本人なんかシェフとして雇ったら高くついてしょうがない。
まあおいしいもんが食べたいんだったら日本人がちゃんと料理してる店にいったほうが無難みたい。後は日本の女性の手料理かな。

# ブチャ猫 (07-11-2003 10:26)

二度目まして。オーストラリアの日本食って美味しくないんですか。2〜3年後に友人(たぶんメルボルン)を訪ねようと思っていますのでこちらの情報は面白く読ませていただいております。

# 村代官 (07-11-2003 16:38)

メルボルンでの外食はこちらよりもずっと洗練されていてきっととてもいいでしょう。こちらでいいのはきれいなビーチといい天気、ですかね。

# みかん (29-03-2004 18:49)

地元の先生さんはブリスベンに住んでるんですか!?

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