03-08-2005 敗戦60周年 [長年日記]

_ 大東亜戦争に日本が敗れて60年になる今年は日本に居ればこの頃になると季節物のような関連テレビ番組や報道が色々あるのがさらに一層多く出てきてるだろうと思う。(テレビ番組とか調べてないけどね。

_ なんで戦争になったのか、という疑問ももちろんあるんだけど、オレはそれより何で日本ばかりがこの60年間ずーっと、『アメリカにブチのめされて大人しくなった元好戦的で残虐な下種野郎ども』としてこの季節になると連合軍側の国で繰り返し繰り返し報道されて『そんな日本に勝った俺達の軍隊は強くて偉かった』ってことになってばかりいるのか、本当に日本だけが悪くて連合軍は名実共に『正義の味方』だった、という図式を世界一般に広めてきた元連合軍国のメディアコントロールの意図をオレなりに突き詰めたいと思ってるから。まぁ、それは一言で言えば、そうしておいた方が戦争中と終了直後の日本のイメージを温存できて連中にはとっても都合が良いから、だけなんだけどね。でもその影響で今の日本は結構、つか、かなーり、損をさせられてる実態を見るのは面白くないし。

_ それにオレは「自分が生まれる前の話なので日本の誰がどこでどんな悪いことをしたとしても、自分には一切全く関係ありません。」などとほざくことは、招集命令に忠実にしたがって参戦、戦死した人々の事を想えば死んでも言えない。オレにも関係あるよ、オレ日本人だし。。。アメリカに留学する前としてた頃には結構真剣に「オレの心の祖国は自由の国、アメリカ」なーんて思ってたんだけどね。今となっては、もう、とんでもないス。(笑)

_ で、今朝、Yale Univ. 1948年初版の President Roosevelt and the Coming of the War, 1941: Appearances and Realities をアマゾンで見付けたヤツが届いた。ほぼ、新品状態で57年経っている本だが、これは千葉大名誉教授の清水警八郎先生の『裏切りの世界史』の文庫版153頁で紹介されていたので入手するに至った。早速読んでみたい。

_ 他に割と最近の本で、Day Of Deceit: The Truth About FDR and Pearl Harborというのがある。訳本が真珠湾の真実 ― ルーズベルト欺瞞の日々だ。この本が『インチキだ』という人もいるが、そんな方々には一度Amazon.comの方のClement Finnという人の2005年4月27日付けのレビューを読んでみるといいだろね。

_ 関連した本でHelen Mearsの Mirror for Americans - Japan 初版1948年という本もあるけど、これも訳本が最近でてるね。アメリカの鏡・日本 新版アメリカの鏡・日本―抄訳版の2冊。この本は進駐軍の検閲で「日本人に読ませるな」と報道の自由を謳ってたはずなのに発禁扱いされた歴史がある本だね。

_ この手の話になると「オメーは右翼だ」とすぐ決めつけてくれる人もよく居るけど、そう思う人はに勝手に思ってていいよーん、と答えることにしている。その人が正しい、と思うことはそれこそ、その人の自由でその人の勝手。それはそれで、アメリカ人風に「君が何をどう思おうと君のその自由は僕の命に賭けて保証する」わ。(笑)

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